オーディオインターフェースを使って配信しているのに、視聴者から「声が小さい」「ゲーム音に埋もれる」「音量を上げるとノイズが目立つ」と言われる場合、原因は機材の性能不足だけとは限りません。
配信の音量は、マイクの距離、インターフェースの入力ゲイン、WindowsやMacの入力レベル、OBSなど配信ソフトのメーター、フィルター、配信サイト側の聞こえ方が重なって決まるため、どこか一つだけを最大にしてもきれいに大きくならないことがあります。
特に初心者がつまずきやすいのは、音を大きくする場所の順番を間違えることです。
本来はマイクに入る声を安定させ、オーディオインターフェースで割れない範囲まで適正に上げ、その後にOBSで聞きやすい音量へ整える流れが基本になります。
この記事では、配信の音が小さいときに確認すべき原因、改善の優先順位、OBSフィルターの使い方、マイクや機材選びの注意点まで、実際に設定を見直す順番で整理します。
オーディオインターフェース配信で音が小さい原因と改善策

配信の音が小さいときは、最初に「どこで小さくなっているのか」を切り分けることが重要です。
オーディオインターフェースのつまみを上げれば解決すると思いがちですが、マイクへの声の入り方が弱い、入力ゲインが足りない、OBS側で音量を下げている、フィルターで声を削っている、BGMやゲーム音が大きすぎるなど、原因は複数あります。
ここでは、配信者がまず確認すべき代表的な原因を、改善の優先順位がわかるように整理します。
マイクとの距離が遠い
配信で声が小さいと感じる場合、最初に見るべきなのはマイクと口の距離です。
オーディオインターフェースやOBSの設定をどれだけ上げても、そもそもマイクに入る声が弱ければ、後段で増幅したときに部屋鳴り、キーボード音、空調音、ホワイトノイズまで一緒に大きくなります。
目安としては、一般的な配信用マイクなら口元から握りこぶし一つ分ほどの距離から始め、声がこもる場合は少し離し、音が薄い場合は少し近づけて調整します。
横や上からなんとなく話すより、マイクの正面や推奨されている集音方向に向かって話すほうが、同じゲインでも声の芯が出やすくなります。
ただし近づきすぎると破裂音やリップノイズが増えるため、ポップガードやウインドスクリーンを使い、距離を固定できるマイクアームを導入すると安定しやすくなります。
入力ゲインが低すぎる
マイクにきちんと声が入っているのに配信音が小さい場合は、オーディオインターフェース側の入力ゲインが低すぎる可能性があります。
入力ゲインは、マイクから入った小さな信号を配信ソフトへ送れるレベルまで持ち上げる部分なので、ここが弱いままだとOBS側で後から大きくしてもノイズが目立ちやすくなります。
調整するときは、普段配信で話す声量で話しながらゲインを少しずつ上げ、インターフェースのPEAKランプやOBSのメーターが赤くならない範囲を探します。
小声で調整してから本番で大きな声を出すと簡単に割れるため、笑ったときや強めに話したときも想定して余裕を残すことが大切です。
フェーダーや配信ソフトのスライダーを先に最大へ上げるより、まず入力段階で適正な音量を作るほうが、声の密度とノイズの少なさを両立しやすくなります。
フェーダーの位置が合っていない
ミキサー型のオーディオインターフェースでは、ゲインつまみとは別にチャンネルフェーダーやレベルつまみが用意されていることがあります。
ゲインは入力の強さを決める役割で、フェーダーはそのチャンネルを最終的にどれくらいの音量で送るかを決める役割なので、どちらか一方だけを上げても理想の音にはなりません。
基本はフェーダーやレベルつまみを基準位置付近に置き、まずゲインで適正な入力を作り、その後にフェーダーで全体のバランスを微調整します。
フェーダーを極端に下げたままゲインだけを上げると割れやすくなり、反対にゲインが低いままフェーダーだけを上げると薄くノイズっぽい音になりやすいです。
配信中に毎回つまみを大きく動かすのではなく、基準位置を決めて録音テストを残しておくと、次回以降の音量トラブルを減らせます。
コンデンサーマイクの電源が入っていない
コンデンサーマイクをXLR接続で使っている場合、ファンタム電源が必要なモデルでは+48Vを入れないと音が極端に小さい、またはほとんど入らないことがあります。
ダイナミックマイクと同じ感覚で接続していると見落としやすい部分ですが、コンデンサーマイクは内部回路を動かすための電源が必要なことが多く、オーディオインターフェース側のスイッチで供給します。
ただし、ファンタム電源に対応していない機器や一部の特殊なマイクへ不用意に電源を送るのは避けるべきです。
切り替えるときは、ヘッドホンやスピーカーの音量を下げ、ケーブルを抜き差ししながらオンオフしないようにすると、ノイズや機器への負担を抑えられます。
使っているマイクがコンデンサー型なのか、ファンタム電源が必要なのかは、製品ページや説明書で必ず確認してから設定しましょう。
OBSの入力ソースが間違っている
音が小さい原因が機材ではなく、OBSの音声入力ソースの選び間違いにあるケースも多いです。
たとえば、オーディオインターフェースを接続しているつもりでも、OBSではパソコン内蔵マイクやWebカメラのマイクを拾っていることがあります。
この場合、声は入っているように見えても遠く薄い音になり、ゲインを上げても部屋全体の音ばかり強くなります。
OBSの音声ミキサーでマイクに向かって話したとき、意図した入力ソースだけが反応しているかを確認し、不要なデスクトップ音声や別マイクが二重に入っていないかも見直します。
機材を差し替えた後やOSアップデート後は入力デバイスが自動で変わることもあるため、配信前のチェック項目に入れておくと安心です。
OBSフィルターで声を削っている
OBSのノイズゲート、エキスパンダー、ノイズ抑制、コンプレッサーを入れている場合、設定が強すぎると声が小さく感じることがあります。
ノイズゲートのしきい値が高すぎると、話し始めや語尾が切れ、視聴者には「声が小さい」「途切れる」という印象になります。
ノイズ抑制を強くかけすぎると、環境音は減っても声の輪郭や高音域が削られ、音量メーター上は出ていても聞き取りにくくなります。
コンプレッサーは音量差を整える便利な機能ですが、スレッショルドや出力ゲインの扱いを間違えると、声がつぶれたり奥に引っ込んだりします。
原因がわからないときは、一度フィルターをすべてオフにして素の音を確認し、その後に一つずつ戻して変化を聞くのが安全です。
BGMやゲーム音が大きすぎる
視聴者が「声が小さい」と感じる理由は、マイク音量そのものではなく、BGMやゲーム音が大きすぎることにもあります。
人は単独の音量だけでなく、他の音とのバランスで聞こえやすさを判断するため、声が適正でもBGMが前に出ると会話が埋もれます。
特にゲーム配信では、戦闘音、効果音、BGM、通話相手の声が同時に鳴るため、マイクだけを上げるより他の音を下げたほうが自然に聞こえることがあります。
OBSの録画テストでは、自分の声がBGMより明確に前に出ているか、聞き返したときに小さなスマホスピーカーでも内容が追えるかを確認しましょう。
声を大きくする発想だけでなく、周辺音を整理する発想を持つと、音割れやノイズを増やさずに聞きやすさを改善できます。
原因別に見る優先順位
配信の音が小さいときは、やみくもに全ての音量を最大へ上げるのではなく、上流から順番に確認するほうが早く解決できます。
上流とは、声の出し方、マイク距離、マイク入力、オーディオインターフェースのゲイン、OS入力、OBS入力、配信サイトでの聞こえ方という流れです。
| 確認箇所 | よくある症状 | 優先する改善 |
|---|---|---|
| マイク距離 | 声が遠い | 口元へ近づける |
| 入力ゲイン | 全体が弱い | 赤くならない範囲で上げる |
| OBSソース | 音が薄い | 正しいデバイスを選ぶ |
| BGM | 声が埋もれる | 他音を下げる |
この順番で確認すると、ノイズを増やすだけの無理な増幅を避けやすくなります。
特に、マイク距離と入力ゲインを整える前にOBSのゲインフィルターを大きく上げると、あとで音質の悪さに悩みやすいため注意が必要です。
入力段階を整えると声は自然に大きくなる

配信の音量改善では、OBSより前の入力段階を整えることがもっとも効果的です。
マイクに十分な声が入り、オーディオインターフェースで適正な信号としてパソコンへ送られていれば、OBS側では少ない補正で聞きやすい音を作れます。
逆に、入力が弱いままソフト側で無理に持ち上げると、ノイズ、部屋鳴り、キーボード音、マウスクリック音まで強調されやすくなります。
ここでは、機材を買い替える前に試したい入力段階の調整を具体的に整理します。
声量の基準を作る
音量調整を始める前に、まず配信中に実際に使う声量を決めることが大切です。
小さな声でテストしてゲインを上げると、本番で笑ったり驚いたりした瞬間に音が割れ、反対に大きな声だけで合わせると通常の会話が小さくなります。
- 普段の会話声で読む
- 少し強い声も出す
- 笑い声を想定する
- 語尾の小ささを確認する
おすすめは、配信冒頭で話す自己紹介やゲーム中の実況文を実際に読み、普段のテンションに近い状態で調整することです。
毎回同じ声量基準で録音テストを行えば、前回より小さいのか、BGMが大きいだけなのか、機材設定が変わったのかを判断しやすくなります。
ゲインは赤くならない範囲で上げる
オーディオインターフェースのゲインは、音量を上げる重要なつまみですが、上げすぎると音割れの原因になります。
理想は、普段の会話ではOBSメーターが黄色に届く程度、強い声でも赤へ張り付かない程度を目安にすることです。
| 状態 | 聞こえ方 | 対応 |
|---|---|---|
| 低すぎる | 声が遠い | ゲインを上げる |
| 適正 | 芯がある | 微調整で維持 |
| 高すぎる | 歪む | ゲインを下げる |
PEAKランプが頻繁に点灯する状態は、配信ソフトで音量を下げても歪みが残ることがあるため避けるべきです。
割れた音を後からきれいに戻すのは難しいため、少し余裕を残した入力を作り、足りない部分はOBSのゲインやコンプレッサーで補う考え方が安全です。
マイクの種類に合わせて扱う
ダイナミックマイクとコンデンサーマイクでは、必要なゲイン量や扱い方が違います。
ダイナミックマイクは環境音を拾いにくい反面、モデルによっては出力が小さく、オーディオインターフェースのゲインを高めにする必要があります。
コンデンサーマイクは感度が高く声を拾いやすい一方で、部屋の反響や生活音も入りやすいため、音量不足よりノイズや環境音の整理が課題になることがあります。
どちらが配信に向いているかは部屋の環境や声量によって変わるため、単純に高価なマイクを選べば解決するわけではありません。
声が小さい人や静かな環境を作りにくい人は、マイクに近づいて話せる配置と、必要に応じて十分なゲインを確保できるインターフェースの組み合わせを考えると改善しやすくなります。
OBSで聞きやすい配信音に整える

入力段階を整えた後は、OBSで配信上の聞こえ方を調整します。
OBSにはゲイン、コンプレッサー、リミッター、ノイズ抑制、ノイズゲートなどのフィルターがあり、うまく使えば小さく聞こえる声を自然に前へ出せます。
ただし、フィルターは足しすぎるほど良くなるものではなく、目的を決めて最小限に使うことが重要です。
ここでは、OBS側で音量を改善するときの基本的な考え方と、失敗しやすい設定をまとめます。
ゲインフィルターは補助として使う
OBSのゲインフィルターは、入力音が少し小さいときに全体の音量を持ち上げるための機能です。
公式のOBSナレッジベースでも、ゲインは基本的にOBSへ届く前の入力段階で調整し、必要な場合にフィルターで補助する考え方が示されています。
- 少しだけ足す
- 録音で確認する
- ノイズも増える
- 割れに注意する
目安としては、いきなり大きく上げるのではなく、数dBずつ上げて録画テストを行うほうが失敗しにくいです。
ゲインフィルターを大きく上げないと聞こえない場合は、OBSではなくマイク距離、入力ゲイン、デバイス選択、マイクの出力不足を疑ったほうが根本改善につながります。
コンプレッサーで声の差を整える
コンプレッサーは、小さい声を直接大きくするというより、大きい音を抑えて全体の音量を扱いやすくするためのフィルターです。
声の大小差が大きい配信では、強い声だけが飛び出すため全体音量を上げにくくなりますが、コンプレッサーを使うと大きな部分を抑えたうえで出力ゲインを足し、聞きやすい平均音量に近づけられます。
| 項目 | 役割 | 注意点 |
|---|---|---|
| Threshold | 動き始める音量 | 下げすぎない |
| Ratio | 圧縮の強さ | 強すぎると不自然 |
| Attack | 反応速度 | 速すぎると硬い |
| Release | 戻る速度 | 短すぎると揺れる |
| Output Gain | 補正後の音量 | 上げすぎ注意 |
初心者は、まず軽めの圧縮から始め、話し声が急に引っ込んだり、息遣いばかり目立ったりしないかを聞きながら調整します。
コンプレッサーをかけるほど配信者っぽい音になると思われがちですが、過度にかけると疲れる音になるため、自然さを残すことが大切です。
リミッターで音割れを防ぐ
リミッターは、急に大きな声を出したときに音が上限を超えて割れるのを防ぐための安全装置として使います。
OBSのリミッターは、音声信号が一定以上に上がらないように抑える役割を持ち、フィルターチェーンの最後に置く使い方が基本です。
たとえば、ゲインやコンプレッサーで聞きやすい音量に整えたあと、最後にリミッターを入れておくと、叫んだ瞬間や笑い声で赤く張り付く事故を減らせます。
ただし、リミッターは音を良くする魔法ではなく、上限を超えそうな部分を抑える処理なので、常に効きっぱなしになる設定では声が窮屈になります。
普段の会話ではほとんど反応せず、大きな声の瞬間だけ助ける程度にしておくと、自然な聞こえ方と安全性を両立しやすいです。
音が小さいまま悪化する失敗を避ける

配信の音量問題は、焦って対処するとかえって悪化しやすい分野です。
とにかくつまみを最大にする、ノイズ抑制を強くする、BGMを下げずにマイクだけ上げる、視聴者の一言だけで毎回設定を変えるといった対応は、音質のばらつきにつながります。
安定した配信音を作るには、原因を一つずつ切り分け、録音で確認し、基準を残すことが欠かせません。
ここでは、音が小さい悩みを解決しようとして起こりがちな失敗と、その避け方を解説します。
全部の音量を最大にしない
音が小さいときに最もやりがちな失敗は、インターフェース、OS、OBS、配信サイト関連の音量をすべて最大にすることです。
一時的にメーターは大きく振れますが、どこで歪んでいるのかがわからなくなり、ノイズや音割れの原因を特定しにくくなります。
- 入力を先に整える
- 基準位置を決める
- 一つずつ変更する
- 録音で比較する
音量調整は、上げる場所を増やす作業ではなく、適切な場所で必要な分だけ上げる作業です。
特にゲイン、フェーダー、OBSゲインを同時に動かすと判断が難しくなるため、変更する項目は一つずつにして、テスト録音の名前に設定内容を残しておくと比較しやすくなります。
ノイズ対策を強くしすぎない
声を大きくするとノイズが気になり、今度はノイズ抑制やノイズゲートを強くしたくなることがあります。
しかし、ノイズ対策を強くしすぎると、声の自然な倍音や語尾まで削られ、結果的に音量以上に聞き取りにくい配信音になります。
| 対策 | 強すぎる症状 | 見直し方 |
|---|---|---|
| ノイズ抑制 | 声がこもる | 弱める |
| ノイズゲート | 語尾が切れる | しきい値を下げる |
| エキスパンダー | 小声が消える | 比率を軽くする |
ノイズはソフト処理だけで消すより、マイクを口元へ近づけ、部屋の反響を減らし、キーボードやファンからマイクを離すほうが自然に減らせます。
配信者の声が主役である以上、ノイズを完全に消すことより、言葉が聞き取りやすいことを優先しましょう。
視聴環境を想定して確認する
自分のヘッドホンでは十分に聞こえていても、視聴者のスマホ、ノートパソコン、テレビ、安価なイヤホンでは小さく感じることがあります。
配信音を確認するときは、高性能なモニターヘッドホンだけでなく、スマホのスピーカーや普段使いのイヤホンでも聞いてみると実際の印象に近づきます。
また、配信サイトのアーカイブや限定公開テストで聞くと、OBS内のモニター音とは違う圧縮後の聞こえ方を確認できます。
視聴者のコメントだけで判断すると、相手の端末音量や視聴環境の影響も混ざるため、複数人から同じ指摘があるか、自分の録画でも同じ問題があるかを合わせて見ます。
最終的には、声がはっきり聞こえ、BGMやゲーム音が邪魔をせず、急な大声でも割れない状態を目標にすると実用的です。
機材選びで音量不足を防ぐ

設定を見直しても十分な音量が得られない場合は、マイクやオーディオインターフェースの組み合わせが合っていない可能性があります。
特に出力の小さいダイナミックマイクを使う場合、インターフェース側のマイクプリアンプで十分なゲインを確保できないと、音量を上げるほどノイズが目立つことがあります。
ただし、すぐに高価な機材へ買い替える必要はなく、今の環境でどこまで改善できるかを確認したうえで、不足している部分を補う考え方が大切です。
ここでは、配信で音が小さい悩みを減らすための機材選びと追加機材の判断基準を整理します。
マイクの出力を確認する
同じダイナミックマイクでも、モデルによって必要なゲイン量は大きく変わります。
声が小さい人が出力の低いマイクを使うと、オーディオインターフェースのゲインをかなり上げる必要があり、機材によってはノイズとのバランスが難しくなります。
- 感度が低いモデル
- 声量が小さい人
- 口元から離す配置
- ゲイン余裕が少ない機材
この条件が重なると、OBSでゲインを足しても満足できない音になりやすいため、マイクの距離を詰める、話す角度を整える、入力ゲインに余裕のある機材を検討するなどの対策が必要です。
マイクを買うときは、音質レビューだけでなく、配信環境でどれくらい近くに置けるか、自分の声量で十分な入力が得られるかを重視すると失敗しにくくなります。
プリアンプの余裕を見る
オーディオインターフェースのマイクプリアンプは、マイク音量をどれだけきれいに増幅できるかに関わる部分です。
必要なゲイン量が大きいマイクを使う場合、プリアンプの余裕が少ないと、つまみを最大近くまで上げても声が小さい、またはサーというノイズが目立つことがあります。
| 状況 | 考えられる不足 | 対策候補 |
|---|---|---|
| 最大でも小さい | ゲイン量不足 | 近接収音 |
| 上げるとノイズ | 余裕不足 | 別機材検討 |
| 声が細い | 距離や角度 | 設置改善 |
追加のインラインプリアンプを使う選択肢もありますが、ファンタム電源の扱いや接続順、ノイズ源の切り分けが必要になるため、初心者はまずマイク距離と入力設定を詰めるほうが安全です。
機材を足す前に、現在のインターフェースでPEAK手前まで適正に上げられているか、OBSで正しい入力を拾っているかを必ず確認しましょう。
ループバックの使い方を整理する
ループバック機能付きのオーディオインターフェースは、配信に便利ですが、設定を誤ると音量バランスや二重取り込みの原因になります。
ループバックは、パソコンで再生している音をインターフェース経由で配信へ戻す機能なので、OBS側でデスクトップ音声も同時に拾うと、同じ音が重なって聞こえることがあります。
音が小さいと感じてミキサーを触っているうちに、マイク、BGM、ゲーム音、通話音の流れがわからなくなると、どの音を上げ下げすべきか判断できません。
ループバックを使う場合は、OBSでどの音声ソースを有効にするのか、インターフェース側でどの音を混ぜるのかを紙に書くくらいのつもりで整理すると安定します。
特にコラボ配信や通話を含む配信では、相手に自分の音が戻らないか、BGMが二重にならないかも含めて事前にテストしましょう。
配信の音量は上流から整えると安定する
オーディオインターフェースを使った配信で音が小さいときは、OBSのスライダーだけを上げるのではなく、声の入り口から順番に確認することが重要です。
まずマイクとの距離と向きを整え、普段の声量で話しながら入力ゲインを赤くならない範囲まで上げ、フェーダーやOS入力、OBSのソース選択を確認すると、多くの音量不足は改善しやすくなります。
そのうえで、OBSのゲインフィルター、コンプレッサー、リミッターを補助的に使えば、小さい声を無理に持ち上げるのではなく、聞き取りやすい平均音量へ自然に近づけられます。
一方で、全部の音量を最大にする、ノイズ抑制を強くしすぎる、BGMやゲーム音を下げずにマイクだけを上げるといった対応は、音割れや聞き取りにくさを招きます。
最終的には、録音テストとアーカイブ確認を繰り返し、自分の声がスマホでも聞き取りやすく、BGMに埋もれず、急な大声でも割れない設定を基準として保存しておくことが、安定した配信音への近道です。



